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東日本大震災に伴い全国に避難されている方々のための地域情報サイト

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広がれ!明日を励ますネットワーク(三重・岐阜発)

こんにちは、今回は三重県と岐阜県の二つのネットワークを紹介します。

地域やセクターを超えてつながる「311みえネット」

移住・保養などで避難されている方の環境は、複雑化しつつ潜在化してきています。三重県では、県内の支援に関わる団体(行政、企業、社会福祉協議会やボランティア団体等NPO)が、地域やセクターを越えて手をつなぎ、活動や情報を共有しながら避難されている方に寄り添っていく必要があると考え、2013年12月にネットワーク組織「311みえネット」を立ち上げました。

立ち上げ時には、県を通じて311みえネットの案内と登録ハガキを県内全避難世帯に送付し、登録申込みのあった避難世帯に対し、情報紙「Mie tell(みえてる)」をお届けして、各支援団体が行っているイベントや活動状況などの情報をお伝えしています。12月に発行した最新号(第3号)では、福島県主催の内部被ばく検査や、夏から秋に各団体が実施した保養や避難者交流会の様子、新規加入団体の紹介などを掲載しています。また、避難者の方へメールマガジンによる情報提供も随時実施しています。

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9月に津市と四日市市で行われた福島県主催の内部被ばく検査では、県と連携してサポートルームを設置しました。サポートルームでは、検査後にゆっくりとお茶を飲みながら休憩やお話をしていただき、福島県が設置した保健師や臨床心理士、避難者支援担当職員による相談室を親御さんが利用されている間の託児部屋としてもご利用いただきました。当日は、今まで他の避難者や支援者の方と繋がりがなく、震災について話せる相手が家族以外にいなくて辛い思いをしていたと話される方や、これを機に新たに311みえネットに登録された方もいらっしゃり、311みえネットとしても新しい繋がりを作るよい機会となりました。

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311みえネットでは、2〜3ヶ月に1回会議を開き、参加団体のメンバーが顔を合わせ、今後の活動に関する情報共有や意見交換をしています。県内各地で活動する団体が、それぞれの地域の避難者の方に寄り添うとともに、県全域でのサポートもできる体制を整えていきたいと考えています。既に地域に馴染んで生活を立て直している方もいれば、いまだに孤立して寂しい思いをしている方もいらっしゃいます。置かれている状況は様々ですが、三重県に避難されている方が少しでも安心して生活していただけるようになることを願い、取り組んでいきます。

岐阜 毎週土曜日に「てらこや無償塾」

岐阜市では、毎週土曜日に、キッズな(絆)プロジェクト「てらこや無償塾」が開かれています。運営するのは、キッズな(絆)支援室。退職教員や学生ボランティアによる無料の学習塾(無償塾)で、母子家庭や生活保護家庭児、外国人保護者世帯の子ども、学習困難児、障がい児など、様々な困難を抱える子どもたちが参加していますが、東日本大震災で岐阜に避難してきている親子にとっても毎週集まれる場になっています。

2014年9月27日(土)無償塾を訪問し、東日本大震災より岐阜に避難されている方から、直接お話しを伺う事が出来ました。ほとんどの方が子どもの健康の心配から避難されていました。震災から3年が立ちましたが、「てらこや無償塾」に行くようになってから、同じ悩みをもっていて気持ちの共有や、なによりも子どもが笑顔になり、親自身も笑顔に慣れた。友達が出来たりして、自然と地域とのかかわりも持つ事が出来て、岐阜に慣れる為の手助けとなりました。ここに来ると安心できるようになり、とてもありがたいと皆さん、笑顔で話をしてくださいました。

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キッズな(絆)支援室は、岐阜市で活動しており、その事業内容は三つあります。

  1. 毎週土曜日に「てらこや無償塾」の開催
    ・ 岐阜市の円徳寺にて無料の学習塾
    ・ 月1回は「お楽しみ企画」として、社会体験学習
  2. 子どもの正しい食生活の推進
    ・ 子ども達に対して、免疫力を上げる健康な食事を提供
    ・ 月1回は調理実習を行い、自分で出来ることを増やし、生きる力をつける
  3. 「無償畑」活動で、自然農法による野菜の栽培体験

「てらこや無償塾」では、退職教員らの学習支援者が、マンツーマンで子どもの学習を見ています。東日本大震災の震災体験と慣れない岐阜への転居・転校による様々なストレスを、岐阜の大人が受け止め、支援することにより、精神的な安定と生活態度の改善・学習意欲の向上につながると感じました。また、地域で行き場がない子ども達にとって、友達との交流の場にもなります。全国的に、こうした地域での低学力児や学習困難児の支援の無料塾が少しずつ広がっていますが、岐阜でのその先駆的な活動として、継続的に活動を行っている「てらこや無償塾」は、東日本大震災で避難している方にとってもかかせない場になっています。

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活動の拠点を無償提供いただいている、岐阜市中心部にある円徳寺(岐阜市神田町6-24)。ここで「てらこや無償塾」が毎週土曜日に行われています。