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東日本大震災に伴い全国に避難されている方々のための地域情報サイト

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新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。JCN広域避難者支援担当の杉村です。

みなさま年末年始はいかがお過ごしだったでしょうか?私の実家、大阪は暖冬ということもあり、比較的過ごしやすい年末年始でした。

お正月の食と言えば、おせちや雑煮ですが、特に雑煮は各地で様々な特徴があるようですね。私の実家、大阪では白味噌ベースですが、年末、東京の町田で開催された「広域避難者交流会 お正月準備会」で振る舞われたお雑煮は醤油ベースで出汁のきいたおいしいお味でした。私にとっては新鮮でしたが、福島の方にとっては懐かしい味なんでしょうね。故郷を感じる場面はたくさんあると思いますが、食もその一つなんだと思います。のっけから、食べ物の話しとなりましたが(笑)、引き続き各地で避難されている方々の状況や支援活動の情報についてもブログで更新していきたいと思います。節目となる5年を迎える2016年ですが、避難されている方々にとって、少しでも良い年になることを願っております。

本年もどうぞよろしくお願いします!

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2015年末のご挨拶

年の瀬12月26日土曜日。東京都町田市の元市役所跡の広場、町田シバヒロには、首都圏から避難されている人たち300名あまりが集まりました。

「避難している人たちは、震災前は家族親族や地域で集まって、正月準備に餅をついたりわいわいやったもんだ」というようなエピドードがきっかけで企画された「広域避難者交流会 お正月準備の会 」は今年で2回目、東京の西のはしっこ町田市で開催しました。(集まった避難者は去年とくらべて約2倍、びっくりぎょうてん!)

この企画、主役は避難者。支援している人たちはあくまでサポート。支援者は会場の準備や資機材の手配、当日の準備など、50名以上が関わったのではないかと。JCNから参加の2名はボランティアスタッフ(いわゆる便利屋)として参加。ひとりは得意のカメラ、いろんな場面を撮影ました。もうひとり(僕)は、お餅つきのサポート。

正月準備の目玉となる「餅つき」。経験のない支援者が挑んだものの「ちゃんとつぶさないと餅にならない」「(つくときは)腰をいれないとだめだよ」「真ん中にきねをおろさないとっ」など多方面からのご指導の声がかかり、あまりにブザマな杵使いに「いっちょやってみっか(餅をついてみるか)」と杵は横取りされるのでした。

避難者の方は慣れた手つき、「昔とった杵柄」という言葉を体現するかのごとく、ぴたんっぴたんっとテンポよくいい音が響きました。元気あふれる大学生のサポートの中、小さなお子さん、小学生の子どもたちも参加して、餅つきコーナーは大いに賑わいました。準備されたもち米総量90キロは2時間あまり(?)ですべて餅となり、その一部はきなこ・あんこ・納豆・おろし大根にまみれたものが振る舞われ、残りはお持ち帰りで配られました。

この正月準備会の主役は避難者。餅つきのほか、会場では、避難者によるやきそば・お雑煮などが振る舞われたり、避難先でつくった野菜や毛糸編物が販売されたり、福島にちなんだクイズ大会が行われたり、冬の澄み渡った青空の下、みなさんにぎやかに楽しいひとときを過ごしました。

避難されている方々がみんなでやりたいことを、支援者が支える。この関係がポイントなんだと思います。支援する=支援されるの関係ではなく、それぞれができることをあわせて「関わり」をつくる。という関係もこれから考えていくことかもしれません。

誰もが慌ただしく過ごした師走。年末年始はちょっとだけでも落ち着いて、お餅を食べながら、ゆっくり過ごしていただきたいなと思いました。

今年度も毎週金曜日に更新し続けてきた「ブログ」も今年はこれでおしまい。日々忙しい中記事を書いてくださった地域調整員のみなさん、お疲れ様でした。よいお年をお迎えください。

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「うけいれネットワークほっと岡山」ネットワークで支援を支えていくこと。

東日本大震災から5年め、「集中復興期間」から「復興・創生期間」へと変化するときを迎えます。広域避難者支援の現場では、この5年間をどう振り返り長期化する避難者への支援に取り組むか、避難者ご自身の変化と、それに沿った支援のあり方の見直しも求められているように思います。

大きな区切りとなる次の5年を見据えて、「うけいれネットワーク ほっと岡山」は次年度以降の準備を意識的に取り組んできました。それらについてほっと岡山の視点からご報告します。

県内自治体向け意見交換会の開催

今年度前半の5月、8月の2回、ほっと岡山と特定非営利活動法人岡山NPOセンターとの共催にて、県内自治体の避難者支援担当課、及び、移住定住担当課の皆さんに向けた「岡山県内における東日本大震災避難者支援の現状に関する情報交換会」を開催しました。避難者支援の窓口は各市町村が直接の窓口となっており、また、定住移住の支援が具体的な長期避難生活、及び生活再建に関わることから、引き続きご理解と行政区を超えた支援の現状を等しくお知らせする機会として企画しました。

震災後からこの間、岡山県にて避難者支援に取り組む際の包括的な連携プラットフォームはなく、行政、中間組織、民間支援団体、個人などさまざまな支援の主体が、有機的に点と点とで繋がることで支援ニーズを捕捉してきたと振り返ります。より多層な岡山の社会資源と安定的に連携していくために、行政をも含めたプラットフォームのかたちとして提案の機会としました。

参加された職員の皆さんから、「広域避難の受入れ先での支援状況を例として知りたい」、「復興庁の事業について詳細を知りたい」等、ご意見を聞かせていただきました。

8月の第2回めの意見交換会では、ほっと岡山からいくつかの政策提言を提案させていただきました。行政と連携した「戸別訪問」、移住定住のための「コーディネーター配置」、包括的な情報共有のための「プラットフォーム設置」の3つについて、提案させていただき、具体的にすすめていく際のアドバイス等についてお聞かせいただきました。ほっと岡山のネットワーク組織がいかされ、3つの提言が次年度具体化されることを願っています。


【8月、岡山市で開催した「岡山県内における東日本大震災避難者支援の現状に関する情報交換会」の様子】

議員の皆さんに向けた講演と情報交換会

同じく8月には、岡山県議、また市議、国会議員の皆さんに向けた情報交換会を開催しました。避難者受入れ先でのご理解の継続は必至であり、西日本で多く避難者が存在していること、受入れ先として岡山県へのニーズが高い現象があったことを、さまざまな視点からよりご理解いただきたく、前半には「原発避難白書」にご寄稿されている高橋征仁教授(山口大学人文学部)による講演「広域避難をめぐる多様性と課題」を企画し、後半にはほっと岡山構成団体との意見交換の場を設けました。

県議の方からも積極的に情報の提供をいただき、活発な意見交換の場となり、今までも多くの議員の皆さんにより、声を伝える機会をいただきてきましたが、主体的に支援団体から提案していく機会も必要だと認識できる機会となりました。

今後、5年めを迎えるにあたり、支援の現場は「ゼロを目指して閉じていく」ことが方向性としてあると認識しますが、そのかたちや大きさ、役割を都度確認しながら、そしてネットワーク団体として最大限いかされるような組織づくりを目指していきたいと思います。


【岡山市で開催した講演「広域避難をめぐる多様性と課題」」の様子】

避難者と支援者による ふれあいフェスティバル開催!!

こんにちは、東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)の広域避難者支援担当をしている杉村です。今回は10/24(土)に東京都江東区の木場公園で開催された「避難者と支援者による ふれあいフェスティバル」の様子をご報告したいと思います。ふれあいフェスティバルは広域避難者支援連絡会 in 東京に参加している避難当事者団体さんが広域避難者交流会実行委員会を作り、開催することになりました。当日は、460名以上(うち、避難者の方は280名以上)方が参加されました。

もともとこのフェスティバルは昨年末に開催されたお正月準備の会がきっかけで、もっと多くの避難されている方に参加してもらいたいという思いと、避難している方々自らがブースを出して、避難されている方や支援されている方に何かをしたいということろから始まりました。実行委員となっている避難者と支援者が打合せを重ね、知恵を絞りながら、実現した手作り感満載であたたかみのあるイベントでした。

フェスティバルでは、避難当事者団体がブースを出して、郷土料理を提供したり、手作りの小物入れを販売したり、写真展示や情報提供を行うなどして、参加者と楽しく交流を図っていました。会場のメインステージでは、踊りや演奏が披露され、大いに盛り上がり、ふたば音頭では、参加された多くの方が踊りの輪に入り、ふるさとの踊りを楽しく踊られていました。やはり、年に一度多くの方が集まるのはお祭り的な要素がたぶんにあり、参加者の気分を高めていました。

フェスティバルに参加しながら感じたことは、久しぶりに会って旧交を深める機会も大切であると同時に、ブースで郷土料理をワイワイと話しながら作ったり、料理を参加者に振る舞ったり、踊りをみなさんに披露するなど、誰かのために何かをするという機会は避難されている方にとっては役割や居場所づくりという意味において、非常に重要なことであると改めて確認できる1日となりました。

様々な支援情報の取得について

福岡も、いよいよ冬到来のお天気になってきました。一般社団法人市民ネットの飯田です。

私が初めて福岡にやってきたときは、「西日本だし、暖かい気候なのだろうな」という安易な発想だったため、真冬の福岡の寒さに驚いた事を覚えています。九州といえども、福岡は日本海側で玄界灘に面する都市のため、真冬の海風は厳しい寒さをもたらします。福岡に来られて数年経過している方にとっては、福岡の雪も珍しくないでしょうし、数こそ少ないですがスキー場もあります。

さて、年末が近づいてくる中で、やはり住宅や今後の支援の在り方などについて、多方面よりご意見やご相談を頂いております。福岡県の支援情報一覧は、福岡県HPから閲覧ができますのでご参照ください。

福岡県HP

避難先の自治体へご相談に行かれた際に、窓口をたらいまわしにされたご経験はありませんでしょうか?実は、各市町村において、避難者支援の窓口は必ずしも同一ではありません。福祉総務課であったり、市民課であったり、危機管理課であったりします。お住まいの自治体の窓口一覧をご参照ください。

窓口一覧

現在市民ネットでは、様々な支援情報を少しでも多くの方のお手元に届くよう、個別にご対応をさせていただいております。ITが発達した昨今では、ほとんどの情報をパソコンやスマートフォンなどで取得できるような環境が整っていますが、避難されている方々が必ずしもそういった環境に置かれているとは限りません。個別相談形式にはなりますが、今現在の状況に適合する支援があるかどうか、どのような支援が必要になってくるのか、状況によっては支援ではなく一般的な社会資源でカバーできるのか、など個人では判断がしにくい部分もカバーしております。

最近では、支援情報ではなく、一般的な生活上のお悩みやご相談なども増えてきており、避難先に徐々に慣れてきている方も続々いらっしゃいます。逆に、なかなか馴染めずにゆっくり落ち着いて今後の先行きを考えられない方も多くいらっしゃいます。そういった方々に、是非個別にご相談をいただきたいのですが、先ずは物事を一緒に整理しながら、優先順位を付けて並べていき、確実にクリアできる課題から順に解消していく事で、だんだんと心の負担が軽くなる傾向があります。当団体で行う個別相談は、ご相談をいただいて全ての課題や悩みが一気に解消することはありませんが、ひとつずつ丁寧に解消を目指して一緒に向き合っていきます。

悩みや不安は人それぞれで、大小はありませんので、是非お気軽に、そして遠慮なくご相談をいただけましたら幸いです。

一般社団法人市民ネット 092-409-3891

一人ひとりと向き合う支援

こんにちは。地域調整員・甲信地域を担当するとみおか子ども未来ネットワークの金子です。先日、長野県上田市内にある社会福祉法人 上田明照会を訪問し、避難者支援の取り組みについてお話をお聞きしてきました。今回はその報告をいたします。

現在、長野県には1,006人(平成27年9月29日現在)が避難されており、うち上田市には107人(平成27年6月30日現在)の方々がいます。上田市には市内にある5つの団体から構成される「上田市東日本大震災避難者支援実行委員会」が発足しており、会合を通して避難された方たちの交流イベントの企画・実施、情報交換等を行っています。その構成団体の1つが上田明照会です。

上田明照会は地域の社会福祉事業に取り組んできた歴史のある法人です。東日本大震災後は「上田ともいき処」を設置し、震災関連の支援活動を始めました。平成26年度からは避難されている方たちを含めた地域の総合的な福祉活動(ふくしのまちづくり、生活不安等の相談支援など)を担うため「地域応援室 上田ともいき処」として新たな取り組みを始めています。

ともいき処は避難当事者が自由に使えるスペースとしても開放されており、定期的な交流サロンも行われています。8月29日に行われた夕食交流会では40名近い方(子どもが約半数)の参加があり、大人も子どもも、にぎやかで楽しい時間を過ごしたそうです。また、相談支援員を配置し個別の相談にも対応しています。行政の立場ではサポートしにくい方や制度等の狭間で苦しんでいる方、生活が苦しい方など、日々の相談に応じ対応できる体制を作っています。

ともいき処では今後更に必要となる個々の課題に一緒に向き合うため、個別の相談対応に力を入れていきたいと考えています。交流サロンや保養施設(下記参照)などを設置するのも、避難者同士のつながりを通して少しでも孤立を防ぎ、サポートしていく体制を築くためです。今後も避難されている方にとって安心して利用できる場所として広く活用されることを目指していくそうです。

利用可能な施設の情報

ともいき処(交流サロン)、中丘ハイツ、大久保ハウスの3か所を保養施設として開放しています。個人、グループ、どなたでも1人1泊250円で利用可能です。

また、ともいき処は避難している方が自分たちの活動やゆっくりと休暇をとる場として自由に利用できます。年間を通して利用できますので、まずはご相談ください。

※ ご相談は「上田ともいき処」直通電話 0268-27-6640 まで。
更に詳しい、ともいき処の活動はホームページをご覧ください。

「東北人魂」からのスポーツ観戦招待にて

秋田はいつの間にか冬支度の季節に突入、我が家の食卓にも鍋メニューが頻繁に登場するようになりました。

秋田県内に避難している方々は10月1日現在869名、そのうち福島県からの方が627名と県避難者受入支援室から状況報告がありました。長い方ではもう4年半以上も避難生活をされていることを考えると、いつ終わりを迎えるのか先の見えない不安を思い胸が痛みます。せめて、秋田に居て下さる方々とのご縁を大切に、何か一緒に楽しめる事を見つけて交流を深めたいと思っています。

今年度の事業の一つとして、避難している方の特に男性が参加しやすい事業をと(株)ブラウブリッツ秋田、秋田県被災者受入支援室、NPO法人あきたパートナーシップが協働企画したのが、秋田のJ3で活躍するブラウブリッツ秋田のサッカー観戦です。選手との交流や写真撮影など、普段はなかなか話す機会がない選手と気軽に交流ができることと、スポーツ観戦のおもしろさを感じ、感動と勇気を体験して欲しいと考えました。3回目の観戦になった、10月11日はAC長野パルセイロと対戦、参加して下さった皆さん、応援にも気合いが入り、秋田の応援団と一緒に大きな声を出し、緊迫のシーンでは立ち上がって拳を振り上げ応援していました。

この日、いつも招待をしてくれるブラウブリッツ秋田に使ってもらいたいと、避難者の会「ちくちくの会」で縫ってくれた、箱いっぱいの雑巾をプレゼントしました。当日はキックオフと同時に雨が降り出し、応援スタンドのイスが濡れてしまったのを、さっそくプレゼントした雑巾でイスを拭くのに使っていただきました。プレゼントを手渡した子ども達が「あっ、私たちの雑巾だ!」と喜んでいました。

もうそろそろ支援される側、する側の垣根が無くなってきたね、そうだよね、お互い様だものね、と隣に座った若いお母さんと話しました。因みに試合結果は引き分けでした。


マスコットキャラクター ブラウゴン


ちくちくの会から雑巾のプレゼントを渡しました


応援にも力が入ります


突然の雨でシートがびしょぬれ、プレゼントの雑巾が役に立ちました!

報告:県外避難者について考えよう in みえ

東日本大震災から5年目となりますが、東海4県には約2,800人避難されてきている方がいらっしゃいます。避難してきたことを伏せている方もおり、更に多くの方がいらっしゃると推測されています。そして、被災地域の復興にはまだまだ時間が必要と言われており、県外避難者の環境は避難元や避難先、避難原因(地震、津波、原発事故)、家族の状況等によりますます複雑化、潜在化しています。

そんな避難者の方の現状を知り、避難者が孤立することなく安心して生活をおくるためには、どんな支援体制があればいいかみんなで考える会が9月6日(日)三重県で実施されました。参加者は約40名、当事者団体、当事者の方、支援団体、NPO、協同組合、社協、一般の方などが参加されました。

第1部では「三重県に来られている避難者や避難者支援の現状を知る」ことをテーマに以下の内容が行われました。

1. 基調講演「孤立防止!寄り添い支援事例」

NPO法人えひめ311の澤上幸子さんを講師とし、四国での避難者ニーズ調査結果や、おせったい訪問(個別見守り訪問)、お遍路カフェ(交流会事業)など、一人ひとりの心に寄り添う活動、当事者主体の支援等について参考となる事例を伺いました。

2. パネルディスカッション「避難者×当事者団体×支援者、それぞれの声」

三重県に避難されて来た方2名、三重県に避難されて来て保養活動も実施されている「なな色の空」の村上さん、三重県の避難者支援団体のネットワーク組織「311みえネット」の木田さんから、現在の暮らしの状況や課題、活動に関するお話を伺い、そして今後の支援ではどんな連携があればよいか話し合われました。

3. 三重県内の各支援団体活動紹介

三重県で避難者支援活動等をしている各団体(支援団体、NPO、協同組合、社協など)の活動報告があり、避難者支援、移住支援、保養活動など、それぞれどんな活動をしているか、そしてどんな課題を持っているか共有する機会となりました。

第2部では「三重県における避難者支援について考え、横の繋がりを作る」ことをテーマにグループディスカッションが行われました。「避難者の孤立を防ぐにはどうしたらよいか」「自分にできることは何か」ということをみんなで考える機会となりました。

参加者された方々の感想

  • 避難者の方の生の声を初めて聞きました。実際の恐怖はよくわからないが、目に見えない放射能の恐ろしさや、家族が離ればなれになる寂しさなど、感じることができて良かった。
  • 全て支援というのは大変だと思うが、辛い時、困った時、頼っていい人がいるだけで気持ちが全然違うと感じた。
  • 行政に求めるものと、支援団体に求めるものの違いから、私達の出来ることを考える機会になった。
  • 澤上さんの講演を聞き、当事者が動くからこそ周囲も動くことを再認識した。
  • 地域密着型のこのような機会が増えることを希望します。

10月30日(金)には、愛知県にて当事者団体の活動報告をメインとした報告会も実施され、今後、東海の他地域でも同様の会が実施されていく予定です。この各県での報告会をきっかけに今後の東海地域での支援体制をみんなで考えていければと思います。

中国地方における広域避難者支援の5年目

長期化する避難状況と、変化する広域避難者支援

「中国5県支援ネットワーク会議」にて中国地方を担当しております、「うけいれネットワークほっと岡山」のはっとりいくよです。

私が日々、支援の取り組みの拠点としている「ほっと岡山」では、避難者のみなさんからの相談対応や支援情報の提供、避難者交流会等の開催のほか、避難者支援を中心に支援に取り組む県内11団体のネットワークを支える中間支援的な活動を続けています。避難者支援は生活全般に及び、一人ひとりの人権を守る観点や福祉的な支援が必要な側面、また、長期にわたることから定住支援との関わりも必要とされ、より多層で多くの専門機関・行政窓口との連携とサポートのきめ細やかさが求められています。

そうしたことから、それぞれの団体の多岐にわたる支援が、お互いの取り組みの網の目をできるだけ細かく、柔軟に対応できるよう密につなぎあわせ、土台となるネットワークを安定的に築くことで、広域避難者支援の課題解決となるように目指しています。

遠く離れた西日本という環境で、避難生活を継続している多くの方が感じていらっしゃる困難さは、広域避難者支援を考える際、その状況のわかりにくさから抜け落ちてしまう点がないか、ていねいな考察が求められています。

中国5県会議で取り組むこと

避難元から遠方の地域では、独特の状況と課題がいくつもあります。避難元が多様な避難者の存在、支援の不均衡(避難元による違いや、避難先の独自支援、そして等しく支援情報が当事者に認知されていないなど、その原因もさまざまです)、避難先からの隔たりによる影響、長期にわたる理解の継続の難しさ、現在も原発事故の影響を懸念する移住希望者や再避難先として避難移住希望が続くことなど、これらの状況から派生する課題が多く山積しています。

中国5県会議の今年度の取り組みは、中国地方、そして西日本で多く避難者数を数える岡山の状況を踏まえて、これらの傾向が解決の糸口になればと願い、「情報共有」と「政策提言」に絞り込み、活動を継続することを決定しました。わかりにくい広域避難者支援を、より的確な支援に具現化していくためにしっかりと知ること、長期避難者支援に対応した施策につなげるために当事者の声をまん中において提言していくこと、二つの柱をたててネットワークの力をより活かしていきたいと思っています。


【5月広島県庄原市での役員会議】

6月、「おいでませ山口♪定住支援ネットワーク」設立

これまでも中国地方各県それぞれに、避難者支援の連携が緩やかに図られてきました。今年6月には「おいでませ山口♪定住支援ネットワーク」が山口県に設立、キックオフ総会が多くの参加者と共にもたれました。会の目的は、1. 山口県への移住・定住を希望する者への広報活動と支援を行い、山口県全域の地域活性化をすすめる、2. 中国5県支援ネットワーク会議と連携し、2011年に起きた東日本大震災による津波や福島原発事故による被災者の避難・移住・保養支援を行う、この二つを掲げています。

ネットワークのメンバーからは、「設立に時間がかかってしまった」などの意見があがりましたが、十分に支援状況やニーズを見極めるためには、この地域では必要な時間であったのでは、と設立の経緯や参画団体のみなさんの思いをうかがう中感じました。また、「保養(※)」活動に取り組む団体も多く参加しており、福島県内にお住まいの方からのニーズが引き続きあることや、「保養」の機会が得られにくい発達障がいのあるお子さんの受入れをしてきたスキルがある団体の重要さをあらためて知りました。

※ 「保養」…原発事故による放射性物質の環境汚染から健康被害を懸念し、また健康回復をはかるために、線量等が高い地域を離れ中長期間、生活をすることを指しています。


【6月13日山口市で行われた「おいでませ山口♪定住支援ネットワーク」結成総会&講演】

あらたな支援の枠組みを見極める

避難者の方が安定した生活を送るため、今後どこでどの期間、生活をたて直していくかに関わらず、お一人おひとりがその人らしく生きていくためのサポートが引き続き必要です。今いる場所から避難元へ戻られる場合も含め、安定した生活を送るためのサポートへ少しでもつなげていくことも同時に重要です。

また、従来の自然災害時における長期避難の課題では解決の枠組みを持たない問題もあります。原発事故の影響を健康上懸念している方も多くいらっしゃり、長期化するに連れ、それに対応した支援情報の提供や検診のニーズなどが高くなっている傾向があります。このような変化も十分に把握し、今迄の急性期の支援でかろうじて対応してきたことから、あらたな支援の枠組みをもう一度見直していくことも、広域避難の現場では重要であるとあらためて感じています。

避難者の方のみならず東日本大震災による多くの方の大変な思いその一つひとつが、支援のそばに、支える根源にあることを決して忘れず、現在も、また今後の災害支援にもいかされるよう、中国5県会議、及びほっと岡山の活動を続けていきたいと思います。

今から・・・これから・・・みちのく会

みちのく会ってなんだろう・・・

震災から、今までみちのく会はどんなことをしてきたのか。みちのく会は北海道への被災避難者自身による被災者自助団体です。何をしてきたの??ときかれると、この会があったことで人とのつながりが出来たという声が多くきこえてきます。そんな繋がれる一歩になれたことで北海道に来た人同士、道民の方、支援の方が一緒に交わりあえているのだと思います。

でも何かをする会ではないのです。ここにあることがきっと意味をなすことだと思っています。いつでも、こられる場所、話を聴いてもらえる場所、そんなありきたりかもしれないけど、実家のような存在であったらいいなと、会のあり方については感じています。

また今年は会員にむけての電話アンケートを実施しています。改めて話をしたりする事で会員さんの近況も聞いたりもできること、「家が決まったんです」という嬉しい声もありますが、ただ元気な声が聞けるだけでこちらも安心します。

震災から5年目・・・帰郷するかどうか、住宅の事、お子さんのこと、これからのこと悩んでいる方も沢山いらっしゃると感じますが、出来ることは自分で、困ったときには話しを聴いてあげられたらいいなと続けています。

9月の茶話会

そんなみちのく会ですが、会員同士の茶話会が先日開催されました。講師の方ももちろん避難者、参加者も避難者さんです。今回はデコパージュという、石鹸にペーパーナプキンを貼るという作業です。お子様連れの方も少しの時間ですが、子供達を遊んでくれ協力してくれる方が居る事で安心して作業する事も出来ます。作業中や終わってからの少しリラックスの中、交流も深まり楽しい時間を過ごせました。

それぞれが出来る形の協力の下に成り立っています。これからまた五年後とか先に、会員みんなで集まれたらいいなと思っています。そんな意味ではみちのく会は新たなステージに近づいていると感じます。

みちのく会についての情報はホームページをご覧ください。

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