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東日本大震災に伴い全国に避難されている方々のための地域情報サイト

ブログ:特定非営利活動法人 えひめ311

2016年度を振り返って…

2016年度も終わりに近づいてきました。いつもこの季節は、朝晩の寒さと共に、あの日のことを思い出します。東日本大震災から6年、当団体の活動をせっかくなので振り返ってみたいと思います。

  • 2011年3月11日 東日本大震災が発生し、甚大な被害をもたらす。
  • 2011年5月24日 愛媛県内で初めて東日本大震災避難者交流会が開催される。
  • 2012年5月24日 NPO法人えひめ311設立(避難当事者の支援団体としては、日本で一番初めにできたNPO法人らしい???)。会費や寄付などの自主財源で活動を始める。
  • 2013年 福島県からの補助金をいただき、相談業務を本格化させ、交流会を各地で行い、様々な避難者の方たちと出会う。
  • 2014年 赤い羽根協同募金×タケダ薬品工業株式会社の助成金で四国内避難者へ向けた活動が始まる。おせったい訪問というネーミングで個別訪問を行う。
  • 2015年 法人としての事業基盤を強化し、四国内避難者支援連絡会を発足する。
  • 2016年 福島県の生活再建支援拠点事業を受託し、四国内のワンストップ相談窓口として活動する。

当団体を設立し5年が過ぎました。実際、こんなに長く続くと正直思わず、「勢い」と「目の前の方たちをなんとかしなきゃ」という気持ちで活動しながら駆け足で作り上げてきた感じです。特に今年度は、全部できることはやってきた感じです。でもこの何でもやってきたおかげで、当団体のスタイルがよーく見えてきたような気もしています。避難者数が少なく四国内に点在している避難者の方々のニーズは、「だれかに見守られている感」だと思います。季節ごとにふとした時に届くお手紙や、99パーセント避難者の都合に合わせた個別訪問などが代表的かなと思います。支援なんて立派なことはできませんが、避難者の方々のしんどさを理解し、いつまでも見守ることは当事者支援の強みでもあり、当団体の支援スタイルになってきたのではないかと思っております。こちらから先回りして「困ってないですか?大丈夫ですか?」という声かけも大事な時期がありましたが、今はその時期ではありません。避難者の支援への依存、支援者の支援への依存を生まない為にも、避難者の方々の元々持っている力を信じ、その力を奪わないようにすることが大事ではないかと思っています。私たち避難当事者からの目線で言うと、「困ってないですか?大丈夫ですか?」という言葉は言われ過ぎてもはや寒気がします。避難者=かわいそうでしんどい人たちというフィルターで見られることこそが、避難者を長期にわたり苦しめる偏見であり、避難者らしくあり続けないといけないような感覚に囚われます。この偏見は、避難者の力を奪いつつ、被害者意識を強化し、自己肯定感を低下させてしまいます。これは当事者である私たちが思うことです。今後も当事者目線を大事にしていきたいと思っています。来年度は、活動の大きさや事業規模などを意識せず、四国らしい、えひめ311らしい活動を細々と継続していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

もう一つ、最近気づいたことは、「楽しさとお得感」に引き寄せられるということです。自分で歩んでいく力を「楽しさとお得感」からチャージし、みなさんの明日への一歩をふみ出す力となればと思っています。私たちは、避難者の方々の充電器のような存在かもしれません。ロボットが電池切れになったら勝手に充電器に吸い寄せられるようなイメージで、避難者の方々がしんどくなった時に当団体で充電し、元気をもらって前へ進んでいけるような存在になりたいと思っています。

今年度もあとわずか、自分たちが充電器になるためにもいつもフル充電で元気にありたいものです。

古川ふれあい農園の取り組み紹介

NPO法人えひめ311です。

当法人では、平成26年度、平成27年度から農林水産省の「農」のある暮らしづくり交付金事業を活用し、「都市農地の多面的機能を活用した農業・福祉・防災等関係者の連携による多機能農園のモデル形成の検討及び試験圃場の開設事業」を実施しました。事業名は、硬いですが、要するに農園を活用したコミュニティづくりです。そのコミュニティには多様な人たちが参加し、農業をきっかけに福祉と防災がつながり合うような事業です。今年度は、補助金事業が終了し、自主運営の体制を整えつつ、地域の方々と一緒にいろいろな取り組みを行っております。この農園は、貸農園もやっていて、えひめ311の正会員ならばだれでも農地を借りることができ、それぞれ好きな野菜や花を育てることができます。農地を借りたいと正会員になってくださった方々もいます。また、良い条件として、隣に乗馬クラブがあるので、馬糞を土に混ぜ込み、肥料としています。取材に行ったこの日も、地域のおじさん2名が農作業をしており、ゆっくりとほのぼのとした時間が流れていました。

さつまいも、玉ねぎ、大根、白菜、ブロッコリーなどなどいろんな野菜が育てられています。この野菜たちは、少しでも自主財源獲得のため、生協病院内で販売させていただいたり、バザーに出店したりしています。多くの利益は上がらないですが、種苗代とお茶代くらいにはなっています。

12月17日(土)には、愛媛大学の学生グループと地域の方々、避難者でさつまいもを収穫し、もみがらの中で備蓄食料として保存します。この寝かしたさつまいもを3月の種まき祭の時に、焼き芋にして、参加者で食べます。最高においしいです。

農園内には、休憩スペースとして手作り感あふれる小屋があったり、えひめ311の掲示板があったりと人が集う場があり、毎日だれかが農作業しているという状態になっているので、ここにくればお茶を飲んだり、おしゃべりをすることもできます。避難者と地域の方が、何気なく、コーヒーを飲みながらおしゃべりしているという野外サロンのような感じにもなっています。よく農園に足を運んでくれる人は男性が多く、男性が外に出かけるきっかけになっているかもしれません。残念ながら写真はないのですが、以前、農園の様子を見に行った時には、宮城県からの避難者の方と地域のおじさんが畑を見ながら笑い合っていました。

避難者だけのつながりも大事だと思いますが、地域の方々とつながることで視野は広がり、元々避難者の方々が持っていた力が湧き出したりするのではないかなと最近強く思います。震災当初、避難者同士のコミュニティや自助グループに助けられたり、支えられたりした避難者はとても多いと思います。私たちも当事者として、同じ境遇の方と会うだけでホッとしたり、福島弁でしゃべったり、気兼ねのいらない場の存在がかけがえのないものとなっていました。

月日が経ち、避難者同士の集まりも小規模になり、今までとは別の形でえひめ311を展開していく必要があるのではないかと考えています。避難者というカテゴリーだけで集っていると、いつまでも地域に馴染めず、避難者と地域住民は別ものみたいな感覚がなくならないのではとも思っています。地域住民の中に避難者もいれば、子どももいて、高齢者もいて、障がいのある方もいて、地域に多様な人がいるのは当然のこと、それぞれの人権を侵さないような社会を目指していくことが、今後のえひめ311の事業の柱になっていくと考えています。

東北・四国 心行き交う盆踊り交流会を開催!!

夏の厳しい暑さも過ぎ、全国各地、運動会と秋祭りのシーズンですね。四国・愛媛でも去る9月10日、松山市石手寺で「東北・四国 心行き交う盆踊り交流会」を行いました!

当日、会場には協力者・関係者含め約300名の方に参加いただき、出店も13店と大規模な盆踊り大会となりました。この交流会は福島県で盆踊りの活動をされている“ひばりの連”や宮城県で暮らされている方を愛媛県へお招きし、“相馬盆踊り”や“気仙沼音頭”を参加者で踊り、盆踊りを通じた心の交流をしようというものです。19世帯44名の四国内避難者の方が参加し、盆踊り後の交流会では、ひばりの連の方も交えて避難先での生活、現在の福島での生活について思いを語りました。

1つ目は、「被災者同士の交流」です。現在、東北で暮らしている人たちと四国内へ避難している人たちとの交流です。四国へ避難している人たちが福島・宮城の現状について知る機会を持つこと、また東北と四国の接点を持ち続け繋がりを太くしていくことで、これからの生活を選択するにあたっての助けとなるような交流とすることです。

2つ目は、「避難者同士の交流」です。全国の地域別避難者数で見ると、四国への避難者数は最も少なく、日常生活において他の避難者とつながれる機会や避難先での社会参加の場も少なく孤立しがちなのが現状です。今回のような交流会を通じ、今後の避難者の相互扶助体制構築に寄与できればと考えていました。また、震災から5年が経ち、故郷を知らない子供たちに東北の文化を知ってもらうものになればという思いで盆踊りの交流会を企画しました。

3つ目は、「東北と四国の交流」です。はるばる東北から四国・愛媛へお越しいただくので、四国の芸能・文化にも触れていただこうということで、松山市で活動しているよさこい連にも演武を披露してもらいました。華麗な演武に、東北の方々だけでなく愛媛県の人々も魅了されていました。

えひめ311でこのような大きなイベントを開催するのは初めてのことで、何を準備すればいいのか、どのくらい人が集まるのか等々、準備期間から暗中模索で当日を迎えました。しかし、参加者の中には、避難してきてからずっと元気のなかった方も笑顔で「なつかしいな〜」と盆踊りを踊られたりと、大変うれしい場面もありました。

ひばりの連の連長さんからの「地元の復興が始まったが、子供や若い人たちが帰ってこなくて、本当に寂しい」、「地元・福島で頑張っているところを見せたいと決意して来た。辛いこともあり、今は心配だろうが、昔を思い出して笑ってほしい。生きていて良かったという瞬間を見つけてほしい。」という言葉に、福島での生活の現状や、そこで生きることへの葛藤と強い思いを感じました。

今回、何とか無事に盆踊り交流会を終えられたこと、被災者・避難者の方々の思いを少しでも繋げられたことを、また次の活動への原動力にしていきたいと思います。

今年度はこれ!!発案者実践型小規模交流会

漢字ばかりで硬いですが、今年度は発案者実践型小規模交流会を3回実施します。内容は、字のごとく、『こんなことやりたーい。あんなことやりたーい。』と言った方が企画者となり、日程、場所、内容、対象者、広報などの準備から当日の進行までしていただく交流会です。一人の避難者の声を大切にし、企画すると、『実はうちも、うちも』と何人か参加者が集まります。そして、次回は、その中から、『こんなことやりたーい。あんなことやりたーい。』という声が生まれ企画していただくというイメージです。この交流会の目的は単に避難者の自立や自主性を求めているもではなく、あなたの声をしっかりと聴いていますよ、受け止めていますよ。ここは、安全な場所ですよ。あなたの居場所にしてくださいという意味合いの方が大きいです。同じ気持ちの方はいるはずだから、我が子のための企画でもOK。避難が長期化する避難者たちとつながっていくために、いろいろと模索していましたが、4年間の活動を通して、実感している3種の神器があります。1つ目は情報提供(手紙のやりとり)、2つ目は個別訪問、3つ目は小規模交流会です。これが壊れると避難者との信頼関係が崩れ、二次被害、三次被害につながる可能性も生まれてきます。

前置きが長くなりましたが、6月26日に、避難・移住者家族の親子交流会を実施しました。場所は、雑貨ダイニングCafe「はじめのいっぽ」です。この店は、福島県南相馬市から愛媛に避難したお母さんが、今年オープンしたお店です。もちろん、発案者はこのお母さん。内容もすべてお任せし、参加者を楽しませてくれました。

お昼ご飯を子どもたちとみんなで作って食べました。この日のメニューはフレンチトースト。ホットプレートをみんなで囲みました。そこで、一人の参加者さんが「子どもの好き嫌いがあり、ご飯を食べてくれない。お菓子で済ましてしまう日もある。給食の方がおいしいと言われてショックだった。楽しそうに食事をしている姿を久しぶりにみたような気がする。」と話し始めました。周りの参加者は、色々とアドバイスしたり、励ましたり、その方の話を一生懸命聞こうとしています。よい雰囲気になったところで、「では、次回は、その子の好きな料理をみんなで作ってみんなで食べよう」という企画が発案されました。「みんなで食べる」というのが大事だね。と参加者みんなで共有し、次回の企画もまとまりました。

一方、子どもたちは、夏休み前ということで、「夏休みに福島のおばあちゃんの所に行くんだ。」とか、「来年、中学だから福島の学校に行きたい、夏休みに見学に行くんだ。でも、お父さんがダメって言うんだよね〜」とか子供たちもそれぞれ話したいことはあるようで、子どもの話にもしっかり耳を傾け、親ではない一人の大人としての考えを伝えました。ご飯を囲むと自然に次から次といろんな話が出てきます。話を聞くよと構えず、何気なく出る言葉の方がとても自然だなと思いました。

お腹がいっぱいになったら、デザートをということで、かき氷を子ども達で作り、お腹がいっぱいになったあとは、体を動かしたい!ということで、公園に繰り出しました。公園でのびのび走り回った後、図書館組とお買い物組に分かれて、思い思いに時間を過ごした後、夕ご飯もみんなで食べました。長靴の中の砂をお店の床にぶちまけるなど、少々わんぱくな子もいましたが、みんなで食べるご飯は、とてもおいしかったです。

食べ終わった後、表にあった噴水で遊び始めました。水の持つ子ども達をトリコにする魅力は、本当にすごいです。はじめは濡れないように上手に遊んでいましたが、みんなで遊んでいるうちに、濡れることも楽しくなったようでした。帰るころには、全員びしょぬれになってしまいました。ちょうど寄付してもらった子供服を持っていたので、駐車場でみんな着替えて、無事帰路につきました。

子ども達が、「もっとこういう楽しい時間があったらいいな」と言っていたのが印象的でした。次回の交流会も楽しみです。

交流会開催 〜畑で遊ぼう! in 古川防災福祉農園〜

平成27年12月6日愛媛県内で交流会を開催しました。テーマは、『畑で遊ぼう! in古川防災福祉農園』福祉農園の利用者の方や地域住民の方、学生ボランティアの方たちと一緒に畑での作業を行ったり、持ち寄りで福島風芋煮を作ったりし、人同士の交流やふれあいの場作りを行いました。参加者は、延べ30人。(避難者が11人、福祉農園利用者2人、地域住民4人、学生ボランティア13人)

まずは、参加者全員で、芋煮のために何を持ち寄ってくれたかチェック!特に「何を持ってきてください。」と指示もしていないのに、出てくるのは、豚肉ばっかり・・・主催者の私たちは驚きと嬉しさで笑いが込み上げてきました。後で、不足のものは買出しに行かなければならなかったので、事前に、「肉が一番高いよね。みんな肉持ってきてくれるといいねー」と話していたので、心が伝わったようで、買出しに行くことなく、後は、畑の野菜で芋煮を作ることが出来ました。

次は、畑でじゃがいも掘り。鈴なりに土から出てくるじゃがいもに感動しながら、一生懸命作業を行いました。このじゃがいもは、希望者は持ち帰り、他は、高齢者施設の給食で使っていただきます。

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時間も過ぎ、そろそろ、お腹がすいてきた頃。ここからは、芋煮炊き出し班と焼いも班の2班に分かれ作業を行いました。芋煮炊き出し班は、まずは、燃料となる木を探すことから始まりです。事前に準備することも可能ですが、この畑は、防災福祉農園。防災の学びも出来ればということで、わざと過酷な状況下の中で炊き出しを行いました。燃料も水も限られている中で、どれだけ効率よくするか、頭を悩ませながら作業を続けることで、日常のありがたさや災害の時の備えになればと思い行いました。結局、芋煮が出来たのは、2時間後。。。やっと出来たときは、参加者同士、何とも言えない一体感ができており、一つのことをやり遂げた達成感ですっかり仲間になっていました。ヘトヘトの中、食べた芋煮は最高、とてもおいしかったです。

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一方、焼いも班は、サツマイモを掘るところから始まりです。大小さまざまサツマイモを洗い、濡れた新聞を巻き、その上にアルミホイルを巻き、焚き火に入れる。20分〜30分でホクホク焼き芋の完成です。火をおこし、持続させるのは大変だったけど、こんなに手軽に焼き芋ができることを知ることができてよかったという感想もいただきました。

私たち、えひめ311の設立のきっかけとなったのは、松山市内のお寺で開かれた交流会でした。その後は、えひめ311主催で2012、2013年には、月に1度の交流会や対象者を色々と設けた交流会、2014年には、対象者を四国全域に向け、四国内での交流会(お遍路カフェ)を新しく行ったりしました。そして、今年2015年は、今居る地域に根ざした交流会を目指し開催してきました。避難者だけという枠をはずし、避難者と地域住民とが一緒に何かをすることで、お互いがよい関係となるのではないかと思っています。

避難者にとっては、まずは、地域やそこに住む人を知ることが出来ます。また、被災し、避難したという事実は変えられないが、そのことばかり考えて生活もできないという被災者特有の悩みを抱える中、避難前の楽しみや生きがい、大切にしていたことなどを思い出し、日常を取り戻すきっかけとならないかと考えています。

地域住民にとっては、避難者への理解というところを意識していただき、避難者も一人の地域住民だということ、何か困った時はお互いが支え合う関係になり得ることを気付いていただければと思っています。

避難者と地域住民が作り出す、交流会やイベントを今後も計画していくことが大切だと思いながらも、やはり、交流会では解決できないことはたくさんあります。よって、私たちの避難者支援のスタンスは2つ。

  1. 避難者から移住者、「もう避難者ではありません。」と言われる方用の支援。この方たちには、地域で生活していけるよう少し遠くで見届ける。
  2. この先の生活のこと、生きていく場所を悩んでいる方と一緒に悩んでいく伴走支援、この方たちには、一緒に悩み、とことん付き合います。避難者の少ない四国だからできることかもしれませんが、相談してくる方々は、私たちを信用して、勇気を持って相談してくれた方ばかりです。最後の1人まで見捨てたりはしません。

今後もこの2つのスタンスで継続的な支援を行おうと思っております。

第2回 四国内避難者支援連絡会

平成27年9月12日第2回四国内避難者支援連絡会を行いました。この連絡会は、昨年度の3月に発足したばかり、四国内の各団体の保養事業が落ち着いた9月に、ようやく第2回目を開催する運びとなりました。四国内避難者を多様な団体で支え合ったり、団体同士で困った事例などを検討したり、交流会や見守り訪問をしたり、四国内が1つになり、様々な活動ができ、支援の差を少しでも減らすことができればと思っております。

この日は、残念ながら高知・徳島からの出席はなく、NPO法人福島の子どもたち香川へおいでプロジェクトさんから2人とえひめ311から3人、合計5人で話し合いました。小人数だったため、腹を割ってゆっくり話し合うことができたよい会となりました。

報告・情報共有として

  • それぞれの近況報告、活動報告、保養事業
  • 他県の避難者支援、イベント、勉強会、保養活動などの動きの共有
  • 岡山で予定されているワークショップについて(クライシスカウンセリング研修)

議題として

  • 四国内サポートニーズ調査について
  • おせったい訪問について
  • 中四国広域避難者支援ミーティングについて
  • 宮城県県外避難者支援事業 交流会開催について
  • 平成27年度四国避難者交流会について
  • 本(手記)の製作について
  • 原発事故裁判について
  • 四国避難者支援連絡会の規約について

話し合いました。

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香川のおいでプロジェクトさんからは、まず、夏の保養でのエピソードをたくさん聞かせていただきました。「3年目にしてやっと自分たちのスタイルが見つかったような気がする。」という言葉がとても印象的で、毎年毎年、良かった点や悪かった点を振り返り、参加者たちのことを思いやり、向上心を持ち続けている様子を伺うことできました。

香川県内の避難者支援の様子としては、避難の長期化が精神的に辛く圧し掛かり、また経済的にも大きな負担となり、どんどん困窮していく方々もいるとの現状を聞き、継続的な見守りの重要性を感じ、これからこそお互い力を合わせ四国内の避難者を見守っていかなければならないと思いました。一方、避難者自身の持っている力を発揮し、避難者同士で、畑を借り、地域の方たちと野菜を作り、そこが、ひとつのコミュニティーの場となっているという自主的な動きが生まれたともお聞きし、好事例だなとうれしくなりました。

支援という現場は結果が見えづらいだけに、支援者のモチベーションも下がりがちですが、その支援者としてのやりがいを持ち続けるには、このような好事例を目の前にしたときであると思います。避難者の笑顔や前向きな力こそが私たちを支えているのかもしれません。どちらがどう?ではありません。ほんと、支えあって、人って生きてますよね。

四国内の避難者サポートニーズ調査について話し合いました。大まかには昨年度と同様なのですが、昨年度からの避難者の気持ちの変化を知るような調査ができるといいな、という意見を受け、調査票を見直し、10月より、四国内の各県庁担当部局より配送していただこうと計画しています。集計後は、関西学院大学の松田先生に分析、総評を行っていただき、四国内避難者の声として四国内の行政機関、各支援機関、もちろん避難者みなさんに届けて行きたいと考えています。

11月〜12月に行うおせったい訪問では、団体同士協力しながら、お米を配り、寒さと共に気持ちが沈まないように「1人ではありませんよ。みんな同じですよ。いつでも見守っていますよ。不安な時はいつでも連絡ください。」という思いで訪問できればと思っております。

今回の連絡会で、平成27年度四国避難者交流会の日程と場所が決まりました。開催日は、2016年3月5日(土)、6日(日)場所は、小豆島となりました。香川のおいでプロジェクトさんのご協力を受け開催したいと思っています。内容は、1日目は「楽しむ」2日目は「話し合う・学ぶ」というテーマで行います。この四国避難者交流会も3回目。1年に1回避難者同志が会う同窓会のような雰囲気になっています。また、子どもたちの成長に驚き喜びながらも、避難が長期化している現実から目をそらすわけにはいきません。この交流会で避難者の方々は、明日への力を見出し、一歩踏み出す勇気を持って帰っていただければと思っております。このブログを見て参加してみたいと思った方は、四国の方でなくてもかまいません。もちろん避難元も問いません。どうぞ、ご連絡ください。お待ちしております。

愛媛県内避難者支援情報交換会

平成27年6月18日第4回愛媛県内避難者支援情報交換会を行いました。この情報交換会は、えひめ311の活動がスタートした翌年から、年に2回または3回実施しています。関係団体ということで、行政機関担当者や社協、NPO団体、移住関係機関、NPOの中間支援組織、生活困窮者関係の総合相談窓口、保健所、関西学院大学災害復興制度研究所など、色々な機関に広く声をかけ開催しております。情報交換会の開催の目的は3つ。

  1. 避難者へ関心を持ち続けていただく。
  2. 避難者へ途切れない支援を実行するため、地域で支える仕組みづくりの検討。
  3. 避難者支援団体のネットワークづくり。

関係部署で集まると、こんな会話が『えっつつつつつつ、そんなことできるんですか』といろんな所で聞こえてきます。この情報は目からうろこです。お互いの活動の強み弱みを知ることで、連携が生まれ、いつの間にかチームとなる。そんなきっかけとなるような情報交換会を目指しています。

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では、第4回の情報交換会の様子をお話したいと思います。参加者は全員で9名。平成27年度になり、なっなんと、行政機関は全ての方が一気に異動となったことで、初の顔合わせです。緊張の中、始まりましたが、参加者のみなさんのこの会へ期待する言葉などをいただき、よい雰囲気でスタートしました。行政機関の1人の方が、大学が仙台で、福島にも仙台にもたくさん友人がいて、あの日(2011.3.11)は、本当に心配しました。と話してくれ、ぐっと距離が縮まりました。

まずは、えひめ311からということで、今年度の事業計画、訪問活動の時の避難者の様子、福島の今後の支援内容の見直しについてなど話題提供を行いました。昨年度から行っている訪問活動カルテ(避難元・避難先・相談内容・アセスメント等を記入した用紙)をまとめたものを配布し、参加者で共有し、避難者の現状を見ていただきました。そうすると、質疑応答が始まり、途絶えることなく、いつの間にか、ケース検討と流れていきました。やはり、事例など分かりやすいデーターがあれば、話が深まり、『この人をどうしよう』と個々へ注目します。実際に訪問に行ったときの様子を細かく話すと、きっと、避難者の様子が想像できたのでしょうか、質問が飛び交います。これこそが、私たちの目指す地域で支える仕組みです。避難者との接点が少ない方たちには、避難者の状況が分からないのは、当たり前です。そこのつなぎ役、避難者の翻訳係りが、私たちの役目なのかもしれないと気付かされました。行政の相談窓口にやってくる避難者は、ごく一部。相談にいけない人の方が多いという現実を受け入れないと何も前に進みません。もっと、もっと言うと見守り訪問でも会える人は四国の避難者数の4分の1。そのほかの方は、会えません。その中に声を出せぬまま苦しんでいる人がいたらと思うと、もっと違う支援の形を作っていかなければということになります。愛媛県内の避難者支援の体制を作っていくのは、私たちだけでなく、みなさんとの連携がなければ作れないことも話させていただきました。今年度は今までに無く、愛媛県内避難者支援関係者チームいい感じです。力を合わせ、1つになれそうな予感がしています。

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参加者の声

保健師さんより:
たぶん、心が健康であれば、いろんな情報を提供することで、今後のことを自己決定できると思うが、おそらく心が元気じゃないので、まずは、心の健康の底上げが必ず必要だと思う。皆さん普通に生活してこられてきた人たちばかりだと思うので、考え方を支えてくれる人、寄り添える人、安心感を与えてくれる人と場所があれば少しその人の力が上がるのではないかと思う。行政どうしで情報をもらってそれを発信することはできると思うが、なかなか細かい生活のところのレベルになるとどうしても政策的なところがメインになってしまう。それをうけて福島の自治体とやりとりをしてくれる人がなかに入ってもらって、みんなが少し得意な部分を担いながら支えていく支援がでてきたらよいのではないのかなと思う。平成29年の3月に支援が打ち切られるのなら本人たちの気持ちもあと何年といったラインが頭に入ると少し気持ちの持ち方も変わってくるのでそのあたりを後押しという形で出来たらよいと話を聞いていて感じた。
社協さんより:
避難者だから地域が関わるという見方をするから、個人情報のこととか問題がでてくるが単純に地域で困っている人を支えることは何の問題もない、地域に情報を落とさなくても社協に言ってももらえれば、民生員に避難者ということを考えてもらって、行ってもらうとか、サロンに来てもらえるように声をかけたりとか、地元ならではの付き合い方が出来るんじゃないかなと考える。
愛媛県避難者支援担当者さんより:
昨年度のアンケートにも行政にたいしては住宅の確保のところに要望があるということで、住宅支援は続けさせてもらっており、これは平成27年度も続けている。県内の県営で住宅や県内市町の公営住宅を提供させてもらっている。また、4年という年月が流れているので直接、避難してくる件数は減ってきているがもうすでに避難されている方が移りたい等の話の窓口で直接の担当は公営住宅の担当の建築住宅課が直接のやりとりはすることになるが窓口対応ということで保健福祉課が窓口としてつなぐので何か個別のことがあれば連絡してもらえれば相談にのらせてもらいます。愛媛県の場合は災害救助法を適用していない。職員住宅などの県の所有しているもので対応した経緯がある。そういう経緯があるので国の方針が問題になっているがそのような動きとは違う動きをすることになるかもしれない。愛媛県は愛媛県でどうするのかを考えるようになると思う。どうなるかは分からないが国とは違う動きをする可能性がある。

四国一周 おせったい訪問

NPO法人えひめ311も3年目。走りながら作り上げ、1年目はとにかく交流会、イベントに力を注ぎ、避難者の方に知っていただくこと、また、愛媛の地元の方に理解していただくことを目標においてやってきました。そういう中、「交流会で会ったことのない方はどうしているだろう?」「もしかして、大変なご苦労をされているのではないか?助けてと声を上げられないのではないか?」と思い感じることが増えてきました。目の前の方に支援を続けながら、見えない方々を大切にすること。それこそが、私たちのこれからのミッションなのでは・・・このような思いから、平成25年12月からおせったい訪問(四国のお遍路文化にちなんで名づけました)をゆっくりとスタートさせました。

まずは、おせったい訪問の足となる車両を探しました。以前からつながりのある車両販売店にお願いして、軽の1BOXを寄贈していただきました。

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【寄贈いただいた車】

次に避難者のニーズ調査。四国内の県庁にある避難者支援窓口に事業の趣旨を説明し、調査票を送っていただけるようお願いに行き、無事、4県とも郵送していただきました。その結果の集計作業を就労継続支援B型事業所へ委託し、その後、関西学院大学災害復興制度研究所の松田先生に分析・まとめをしていただき、四国内避難者のニーズ調査を行いました。
松田先生は、以下のように分析されました。

  • 避難者の多様性があらためて確認された。
    →今後、他の社会資源との連携が必ず必要となる。
  • アイデンティティの確立が行えない避難者の方の不安が特に大きいと推測できる。
    →公共による住宅支援も、民間の支援もこの視点に立つべき。
    →個別訪問を希望している人がより心の危機の状況にある。

自由記述欄には、細かくぎっしりと今の思いを綴ってくれた方もおり、避難者の抱える深刻化していく悩みなども生々しく伝わってきました。避難者という一つのカテゴリーでは、支援は全く十分とは言えない状況だということが、分かりました。

次におせったい訪問の支援物資集めです。お米を集めようと、お声かけをしたら、コープえひめ様から100キロ、愛媛の農家様から180キロ集まりました。温かい気持ちに感謝感謝です。

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【いただいたお米】

さて、いよいよ、お米を携えてのおせったい訪問が始まりました。四国4県で合計49世帯(愛媛県17、香川県12、高知県13、徳島県7)を訪問しました。

訪問した際、愛媛の避難者の方とは面識もあり、話も盛り上がり、近況なども報告を受けるのですが、他の3県の避難者の方とは、ほぼ初対面。警戒されていたかもしれませんが、実際、お米をお渡しし、少し話す中で、私たちも当事者だと伝えると、顔がほころび、ほっとされる方が多くいらっしゃいました。初対面の私たちに色々と悩みや不安を打ち明けてくれた方もおり、一度、持ち帰り、調べて、社会資源につなぐことも何度も行いました。

事例を1つ挙げると、住宅のことでずっとお一人で悩まれていたご高齢の独り暮らしの方が、「住宅の期限が切れてもここに住み続けたい。が、今までお世話になっていて、そんな、図々しいことは言えない」と話されたので、私たちで少し、調べさせてください。と話し、時間をいただきました。行政の住宅担当者に確認すると、「家賃が発生しますが、延長できます。保証人が必要となります。」との回答をいただきました。それを伝えると、「保証人を頼める方はいない。だれも知り合いがいない」と話されてので、再度、時間をいただきました。次は、市の社会福祉協議会へ相談しました。「生活相談支援センターで引き受けます。その方は、高齢で独り暮らしということなので、他の支援も必要かもしれません。私が一度、面接にいきます。」という回答をいただき、現在は、社会福祉協議会の生活相談支援センターの方とつながりができ、住宅のことも解決いたしました。これは1つの事例ですが、おせったい訪問を通して、どれだけ「助けてー」とサインを出せない方を見つけ出し、近くの社会資源につなげていくことができるかが、これからの支援で必要なこととなっていくのではないでしょうか。

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【お米をお渡しする様子】

次回は、2月〜愛媛のみかんを携えて、訪問しようと準備を整えています。2月の訪問では、1回目の訪問よりもさらに悩みや不安等を感じ取り、共に解決できればと思っています。また、3月に行う四国避難者交流会の案内も配布し、年に1度、同窓会のように集まれる場を作りたいと思います。たくさんのつながりが私たちの活動の支えとなっております。

お遍路カフェ ~愛媛から香川へ~

こんにちは。NPO法人えひめ311の山本と申します。

震災から約3年半が経ちました。住居、仕事を得て、何とか地域に馴染んで生活している人がいる一方、以前から抱えていた事情が悪化し、前に進めずにいる人もいます。そういう一人一人に寄り添い支え合うしくみをつくる必要性を日々感じております。人と人との係わり合いの中で、人は生きていっているなと、交流会や訪問、電話での相談を受けているときに、とても強く思います。人と係り合う歯車が狂えば、その地で生きていくことが負担に感じ、しんどくなっていきます。歯車を無理せず、回し続け、いつの日か、力を入れなくても回るようになれば、四国にいる避難者たちの笑顔が増えるのでは…

2014年9月7日、当初、徳島県の河川敷で行う予定だった、NPO法人福島の子どもたち香川へおいでプロジェクト主催の交流会。前日からの雨で、当日の朝、香川県さぬき市志度へと場所変更。場所変更という判断が功を奏し、まぶしいくらいの快晴に恵まれました。私たちの住む愛媛県からは、高速道路を利用して約3時間。約170km道のりです。海のすぐそばに山がある四国らしい風景を進み、海から300mほどのところにある保養施設で交流会を開催しました。

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今回の交流会に集まったのは香川県に住む避難者約20世帯、おいでプロジェクトスタッフ10名程度、えひめ311からは5名参加しました。子育て世帯が中心で、普段は静かな海辺の町に、子どもたちのはしゃぐ声があちらこちらで聞こえます。それぞれ挨拶をした後、BBQで交流。美味しい食事が、心をほぐすのか会話も少しずつ進みます。黄色いキッチンカーを目印に、持参したオレンジジュース、オレンジゼリー、アイスコーヒーも大好評でした。お腹がいっぱいになると、海遊びの時間。海水浴、砂遊び、魚釣りなど思い思いの遊びを大人やスタッフも共に楽しみました。後片付けのときには、避難者、スタッフの区別なく、助け合いながら行いました。少しずつですが、親睦が深まり、つながりができつつあるように思いました。私たちの訪問活動に興味を持っていただいた方々もいらっしゃり、新たに3名の方と住所交換を行い、今後のつながりをお約束もできました。

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子育て世帯が多く、年代も近いせいか、避難者同士やスタッフたちも現在の生活や子育ての話で盛り上がり、予定時間を2時間も過ぎての解散になりました。香川県と愛媛県との環境や教育の違いの話にもなり、それぞれの地域に合わせた支援が必要だと感じました。

今後、愛媛県内の避難者支援だけでなく、四国全体の支援団体ともつながりを深めて、四国全体の避難者支援につなげていきたいと思います。この場をお借りして、主催のNPO法人福島の子どもたち香川へおいでプロジェクト様にお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

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愛媛から、高知・四万十町の交流会に参加してきました

こんにちは、NPO法人えひめ311の古関と申します。「NPO法人えひめ311」は、愛媛に避難し、3.11を機に繋がりを持った避難者が、当事者同士で立ち上げた団体です。

震災から3年を経てもなお避難者から支援の需要は増え続ける現実があり、元気に活動を続けております。
同じ四国内でいえば、愛媛へは185人、香川へ92人、徳島へ67人、高知へ105人の避難者数があります。(2014年5/15現在、復興庁まとめ)全国から見れば、ひとつひとつの県に対する避難者数は、少ないほうです。しかし、避難者が少ないからこそ、繋がりが更に求められる現状があります。避難者間の連携を大切にし、情報不足や孤立、悩みを共有できるベース作りを目指しています。

今年度は、四国4県内にて、避難してきた者同士の世代を超えた繋がりをつくっていくという目標があります。そのため、愛媛、香川、高知、徳島、それぞれに活動する各地の支援団体との協力を日々、深めています。

去る2014年6月9日、初夏の気持ちの良い日差しの中、同じ四国内での避難者交流会参加のため、高知は四万十町へ行ってまいりました。愛媛県松山市から高速道で約150キロを南下。2時間半のドライブ後、たどり着いた四万十町。初めてみる、四万十川の雄大な流れに、深い感動を覚えました。

主催してくださった、特定非営利活動法人地域支援の会「さわやか四万十」さんの事務所へお邪魔し、大人14名、子ども6名が集いました。うち、福島からの避難者は4世帯。地元からは見識のある方や、この夏保養を主催されるボランティアグループ代表の方が参加され、保養受入れについての課題やポイントを話し合ったり、今、どこでどんな生活を送っているかをそれぞれに話し共有したり、終始話題は尽きず、盛り上がりました。また、えひめ311の目指す四国4県間の交流に快く賛同頂き、とても良い交流会となりました。

「なかなか言いたい事を堂々と言い合える場が、普段持てない」
「同じ境遇同士で話せることが、何よりのストレス解消」
「元々住んでいる方たちに、移住してきた経緯や境遇を同じ立場で分かってほしいと思っても、なかなか難しい。」

こんな声も飛び交い、今後の活動のとても良い指針となりました。この場をお借りして、主催のさわやか四万十さんに、御礼を申し上げたいと思います。今後も、四国内の交流会にどんどん参加していきたいと考えています。

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