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東日本大震災に伴い全国に避難されている方々のための地域情報サイト

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古川ふれあい農園の取り組み紹介

NPO法人えひめ311です。

当法人では、平成26年度、平成27年度から農林水産省の「農」のある暮らしづくり交付金事業を活用し、「都市農地の多面的機能を活用した農業・福祉・防災等関係者の連携による多機能農園のモデル形成の検討及び試験圃場の開設事業」を実施しました。事業名は、硬いですが、要するに農園を活用したコミュニティづくりです。そのコミュニティには多様な人たちが参加し、農業をきっかけに福祉と防災がつながり合うような事業です。今年度は、補助金事業が終了し、自主運営の体制を整えつつ、地域の方々と一緒にいろいろな取り組みを行っております。この農園は、貸農園もやっていて、えひめ311の正会員ならばだれでも農地を借りることができ、それぞれ好きな野菜や花を育てることができます。農地を借りたいと正会員になってくださった方々もいます。また、良い条件として、隣に乗馬クラブがあるので、馬糞を土に混ぜ込み、肥料としています。取材に行ったこの日も、地域のおじさん2名が農作業をしており、ゆっくりとほのぼのとした時間が流れていました。

さつまいも、玉ねぎ、大根、白菜、ブロッコリーなどなどいろんな野菜が育てられています。この野菜たちは、少しでも自主財源獲得のため、生協病院内で販売させていただいたり、バザーに出店したりしています。多くの利益は上がらないですが、種苗代とお茶代くらいにはなっています。

12月17日(土)には、愛媛大学の学生グループと地域の方々、避難者でさつまいもを収穫し、もみがらの中で備蓄食料として保存します。この寝かしたさつまいもを3月の種まき祭の時に、焼き芋にして、参加者で食べます。最高においしいです。

農園内には、休憩スペースとして手作り感あふれる小屋があったり、えひめ311の掲示板があったりと人が集う場があり、毎日だれかが農作業しているという状態になっているので、ここにくればお茶を飲んだり、おしゃべりをすることもできます。避難者と地域の方が、何気なく、コーヒーを飲みながらおしゃべりしているという野外サロンのような感じにもなっています。よく農園に足を運んでくれる人は男性が多く、男性が外に出かけるきっかけになっているかもしれません。残念ながら写真はないのですが、以前、農園の様子を見に行った時には、宮城県からの避難者の方と地域のおじさんが畑を見ながら笑い合っていました。

避難者だけのつながりも大事だと思いますが、地域の方々とつながることで視野は広がり、元々避難者の方々が持っていた力が湧き出したりするのではないかなと最近強く思います。震災当初、避難者同士のコミュニティや自助グループに助けられたり、支えられたりした避難者はとても多いと思います。私たちも当事者として、同じ境遇の方と会うだけでホッとしたり、福島弁でしゃべったり、気兼ねのいらない場の存在がかけがえのないものとなっていました。

月日が経ち、避難者同士の集まりも小規模になり、今までとは別の形でえひめ311を展開していく必要があるのではないかと考えています。避難者というカテゴリーだけで集っていると、いつまでも地域に馴染めず、避難者と地域住民は別ものみたいな感覚がなくならないのではとも思っています。地域住民の中に避難者もいれば、子どももいて、高齢者もいて、障がいのある方もいて、地域に多様な人がいるのは当然のこと、それぞれの人権を侵さないような社会を目指していくことが、今後のえひめ311の事業の柱になっていくと考えています。

避難者と支援者による 2016 ふれあいフェスティバルに参加して

こんにちは。地域調整員、関東甲信地域担当の金子です。

今回は、東京都内に避難されている方々がつくるサロンや団体と支援者とが協力して開催した、「ふれあいフェスティバル」について書きたいと思います。

東京都内には避難されている方をサポートするネットワークとして広域避難者支援連絡会 in 東京(以下、連絡会)があります。連絡会では、参加団体のもつつながりや、活動の一つである広域避難者支援ミーティング等を通して、都内の避難当事者グループが広域でつながる機会を作ってきました。

今回、紹介する「ふれあいフェスティバル」は避難当事者グループが実行委員会をつくり、連絡会がサポートする形で行う大規模な広域交流会で、今年で2回目の開催となりました。

このイベントの特徴は、実行委員会に参加する避難当事者自身が、「孤立する人をつくらない」「なかなか表に出てこない方や、交流の機会がない方のために少しでも外に出る機会となれば」という想いから、多くの支援団体の協力を得ながら、企画、開催していることです。

震災から6年目となり、生活する基盤を移す方も増えてきている中で、これまで作り上げてきたつながりが途絶えることのないように、そして移った先の地域での新たなつながりをつくるために、今年度の「ふれあいフェスティバル」では、東京都内のみならず、関東各地の支援団体にも声をかけ、より広域からの参加者を募りました。

その結果、今年度は500名(支援者等含む)を超える方が参加し、避難先や避難元の地域を越えた交流が実現、大盛況となりました。当日は、避難された方が支援者と一緒にブースを出店したり、ステージで出し物をするなど、避難者と支援者の区別なく楽しむ場面もあり、参加者それぞれが、思い思いの時間を過ごしていました。

来年3月の自主避難者への住宅供与期間終了や、避難区域の一部解除など、避難されている方々を取り巻く環境は大きく変化していこうとしています。そのような状況だからこそ、多くの人が想いを共有できたり、ゆっくりと集まって話せたり、楽しめたりする機会が大切になってくると改めて感じました。

終わりではなく、次のステップにむけて

こんにちは。北海道で活動する「みちのく会」です。

12月3日、札幌で交流会と総会を行いました。懐かしい会員さんの顔があって、みんなで集まったあの月日が蘇ってきました。考え出したらきりがないくらい沢山の優しさ、温かさ、ご支援、本当にありがとうございました。そんな交流の中で自分自身も、一歩進もうと思えてきました。

さて、この度は、みちのく会の解散のお知らせをさせていただきます。当会は、今年度(2017年3月末日)をもって、解散させていただく運びとなりました。

みちのく会は東日本大震災、福島第一原発事故により北海道へ移り住んだ被災避難者の自助団体として、2011年4月23日に発足し、会員同士の自助、地域市民とのコミュニティの発生、それぞれが願う自立を目指し、様々な取り組みを行ってまいりました。そして発足してから丸6年を前に、その役割を終えようとしています。みちのく会は、“人と”人との繋がりを第一優先として活動してきました。みちのく会は会員数も多く、たくさんの考え方がある中で、分断を避ける為、政治的な活動などは一切行ってきませんでした。そしてその、“人と”人との繋がりにおいて、みちのく会の必要性、役割が無くなることが私たちのゴールでした。

ご支援いただきました皆様へ

皆様の数々のあたたかいご支援に、心から感謝と御礼を申し上げます。皆様もご承知のとおり、みちのく会会員は、東日本大震災、福島第一原発事故により、北海道へ避難、移住せざるを得ませんでした。しかし、右も左も分からない状況の私たちへあたたかい手を差し伸べていただき、涙が流れるほどの感謝の気持ちを、私たちは一生忘れることはありません。北海道の皆様のあたたかさに触れ、どうにかこうにか本日までやってこられました。今後は我々ひとりひとりがまた新たな一歩を踏み出し、本当の自立へ向け歩んでいきます。温かく見守っていただければと存じます。

みちのく会会員の皆様へ

基本的なみちのく会事務機能(事務所、電話、対応スタッフ)は、2017年3月末までになります。来年度(2017年4月〜2018年3月)は、最低限のメール対応、WEBサイト管理、メーリングリスト管理のみ行い、その次の年度では完全に解散とさせていただきます。

2016年12月3日
役員一同

311県外避難者について考えよう in しずおか

静岡県には現在、約800人の県外避難者の方々がいらっしゃいます。静岡県にいる避難者さんおよび支援団体の状況を知り、今後必要な支援について意見交換をする「311県外避難者について考えようinしずおか」が10月2日に静岡市内で開催されました。

第1部のテーマは「県外避難者の現状や支援について知ろう」です。

まずは、福島県田村市から母子で浜松市に自主避難された方から震災時の避難所生活や避難に至る経緯、現在の状況などをお話しいただきました。家族内での意見が異なる中、「子どもの笑顔が見たい」という想いで母子避難を決意したOさん。福島にいる友人知人との間にできた溝、知り合いがいない土地でのお子さん2人を抱えた母子避難生活の厳しさなどを伝えていただきました。そして、現在は住宅無償支援を受け雇用促進住宅住まいですが、無償支援は今年度末に終了、そして家賃発生後の継続入居を希望されたとしても、雇用促進住宅そのものが平成33年度までの廃止が決まっているため、今後の住まいについてはとても不安定です。Oさんからは「日ごろ明るく振る舞っていて元気なようにみえるが、それは作っている明るさであり、見えないところで様々な事情を抱えている。」という言葉もあり、参加者一同が改めて課題の複雑さを感じることとなりました。

続いて、静岡県内で避難者支援をしている団体(支援団体、NPO、社協、専門家団体など)の方々活動紹介。福島県からの避難者対象にアンケート調査や、個別訪問などでの相談対応、交流会、保養活動など、各団体がそれぞれの地域で実施している活動について、そして関わる避難者の方の現状について共有いただきました。

静岡県では、県社協が各地域で避難者交流会をする団体をサポートするための「ふれあい基金」助成金を実施されています。静岡県内の支援団体にとって、非常に使い勝手がよく、助成金を受けている団体からも「助成金を継続して欲しい」との声がでていました。震災から5年半以上経過し、団体の活動資金確保については、東海地域の他団体からも課題としてよく聞かれます。そんな中、静岡県社協の取組みはとても貴重なものであり、継続が期待されています。

第2部のテーマは「できることを考えよう」です。

2グループに分かれて「県外避難者の孤立を防ぐ」をテーマにワークショップを実施。参加者からは「震災記憶の風化が心配」「支援には民間団体と行政の連携が不可欠」といった意見がでていました。限られた時間の中でしたが、支援団体同士や団体と当事者が新たに出会い、それぞれの想いを共有し、繋がりを広げつつ今後の支援について考える機会になったのではと思います。

「Ando★Kitchen 〜男の料理教室〜」を開催いたしました。

私たち避難者は母子避難や核家族での避難など、一家の主婦が病気になった時などに家事のサポートをしてくれる他の家族や親戚が近くに居ない人がほとんどです。いつもご飯を作っているお母さんが倒れてしまったら、お母さんもその子供たちも食事に困ってしまいます。そんな時に、身近にいるお父さんが簡単なものでも料理ができたら…とても助かりますよね?!そんな想いから「Ando★Kitchen 〜男の料理教室〜」は始まりました。

講師は福島県からの避難者の安藤信明さんです。ホテルのシェフとして現役で活躍されている方ですが、この教室のために沖縄県産食材を使った簡単にできるレシピを考えてくださいました。

第一回(平成28年9月17日)のメニューは、
・ 沖縄近海の魚介類のカルパッチョ
・ ソーキを使ったスペアリブ

第二回(平成28年10月8日)のメニューは、
・ 親子丼
・ 和風ミネストローネ
・ 冬瓜の浅漬け

どれも美味しそうですね。

参加された方は単身で避難されている男性の方のも多く、毎日の食事の支度には頭を抱えているようでした。慣れないエプロン姿が可愛らしいですね?!男の料理教室は子ども向けの料理教室ではないのですが本人の希望により小学校高学年の男の子も参加して楽しい会になりした。

参加者の中には一度も料理をしたことがないという方もいましたが慣れない手つきで米とぎから始めていました。最初は滑りやすい玉ねぎを一枚ずつぎこちなく切っていた方もみるみるうちに上達して、玉ねぎを重ねて切る事ができるようになった姿を見た時は少し感動しました。

皆さん、先生のお話をより近くで聞こうと事務所の狭いキッチンにぎゅうぎゅうになって入って熱心に先生の話を聞いていました。「お味噌汁を作るにはどうしたらいいか」「だしはどこで買えばいいか」など質問が多くなり、この料理教室を通して自分でも自宅で作ってみようという気持ちが感じられました。

後日、「旦那さんが自宅でお料理を作ってくれました〜♪」という奥様の声も聞くことができたのは本当に嬉しく思いました。また、この料理教室に参加した男の子のお母さんから連絡があり、ここで教わった親子丼を家でも作ってくれたことを嬉しそうに話して下さいました。この料理教室の趣旨を理解してくれていて、実際に行動に移す事が出来た男の子の成長には本当に感動しました。

支援情報が届く「全国避難者情報システム」を活用しよう!

避難されているみなさんの自宅には、それぞれの受け入れ自治体から「支援情報」が毎月届けられているでしょうか?関西では、和歌山県、奈良県、滋賀県から毎月、京都府では毎月第二、第四週に。大阪府では大阪府下避難者支援団体等連絡協議会(ほっとねっとおおさか)から毎月10日前後に各市町村へ配送、各市町村から大阪府下の避難者のみなさんへ届けられます。この配布に使われているのが「全国避難者情報システム」です。
※総務省:全国避難者情報システムシステムについての説明

避難者支援情報をお求めの方は「全国避難者情報システム」に登録を

20年前の阪神淡路大震災後に県外避難した兵庫県被災者に支援情報が届かず、避難者は復興の道のりから置き去りにされていきました。正確な県外避難者数は、今もわからないままです。

その失敗を繰り返さないために総務省が東日本大震災後、導入したのが「全国避難者情報システム」です。関西ではシステムの登録は、主に住宅支援を申請するときに受け入れ自治体から説明されていました。しかし自主的に民間賃貸住宅に避難した人は登録の機会を与えられないまま避難生活に突入することになります。それは支援のつながりを作れないまま避難生活がスタートすることになり、避難生活の孤立化へとつながっていきます。今も「初めて支援が関西にある事を知った!」と支援情報を受け取ってびっくりされる人にお目にかかります。また、マスメディアや被災県が「避難者数」と発表する際に、この「全国避難者情報システム」の「避難者数」が使われています。避難者数は毎月更新され、復興庁のWEBサイトで閲覧が可能です。
復興庁:全国の避難者等の数(所在都道府県別・所在施設別の数)

しかし、システムを知らない人も多いため、東日本大震災の県外避難者数は、実際と大きく違っている事が課題になっています。ある日の関西の交流会では参加者全員が登録していませんでした。存在そのものを知らない人が今も数多くいるのです。

避難者支援情報が届かない方は

私たちは、インターネット、スマートフォン、テレビ、ラジオといつも無料の情報に囲まれているという漠然とした安心感を持っています。しかし避難者支援情報を受け取ること、届けることは、実際にはとても難しいのです。

避難者がシステムへ登録のためには、避難者自らが避難先市町村へ向かい、窓口で登録用紙に記入しなければなりません。また、窓口が統一されていないので、府県の市町村によって窓口は様々です。受け入れている関西の自治体の担当課以外の担当者が知らない事もありますが、担当課の担当者もシステムそのものを知らないこともあります。登録まで数時間、数日かかることも。また、登録先で登録したはずでも、各自治体でシステムやリストを更新せず、避難者へ支援情報が届かないこともたびたび起きています。市区町村の担当者がシステムの用紙を倉庫に眠らせていたケースや、本人の同意なく、引っ越し後は配送を打ち切っていたケースもあり、情報が届かず困惑しているという声は途切れる事がありません。

「全国避難者情報システム」に登録するメリットは?

システムに登録すると、毎月、受け入れた関西の自治体から「支援情報」の定期便が届くようになります。市民団体や専門家等が、毎月の支援イベントや、生活や暮らしの相談会、交流会の案内を受け入れ自治体に届けています。その支援の案内や、被災県からの新たな支援策も届くようになります。システムに登録しておくことで、サポート情報を受け取ることが出来るのです。システムの個人情報は各自治体が保管しています。


【夏に大阪駅前で行われた避難者相談会では、福島県と関西広域避難者支援センターがシステムの説明や登録を行っている。】


【総務省が震災後に配布していたポスター】


【全国避難者情報システム用紙】

できることからはじめよう!

ゆとりをもって心豊かに過ごしたい、そのためにできることって何でしょう?家計簿で生活を見直してみませんか。スタートは小さなきっかけから、今後の暮らしにぜひ役立ててください。

こんな呼びかけで「福島県からの避難者を支援する連絡協議会」の主催で家計簿講座が開催されました。

避難者の方々に寄り添い支援活動を継続している「秋田友の会」の会員が講師となってこれからの生活再建に役立つ家計簿の付け方を学びました。実際に家計簿を見てもらい、各家庭にあった予算を立て、不明な点を教えてもらい買い物の頻度や公共料金の金額など、気になっていることを話しながら、無駄を減らすためのポイントや家事のコツについて意見交換をしました。

「参加者からは実際に家計簿を付けてみて、一年間のイベント表でお金の出入りがとても参考になった。」「予定を把握しておくことで急な出費に慌てることがなくなるのではないか。」「保険金額がかかり過ぎていた。家計の問題点が解ってよかった」等、参加して良かったという満足した感想を聞くことができました。友の会の手作りカップケーキをごちそうになりながら、簡単に作れるお菓子の話やちょっとした手間で豊かな食生活に繋がるアドバイス等、和やかな会話が広がっていました。

避難先の地域によって、生活に掛かる費用にも大きな違いがあります。特に北東北に避難されている方々はこれからの季節、暖房費が大きな負担になります。公共施設で開催されている様々な、講座やサークル活動などに参加してウォームシェアに心がけることもいいですね。とお声を掛けさせていただきました。

午後は場所を中華料理屋さんに移し、午前中に学んだことや、今後自身が頑張りたいことをテーマに交流ランチ会が行われました。

「震災後、ここに来た5年間が人生で一番勉強したと思う」と語る人や、「家庭としての形は複雑になってしまったがそれなりにうまくいっている」「この現状を維持していきたい。」「ここで、様々な人間関係ができた。この関係を途切れないようにしたい。」等々。ランチをいただきながら、みなさん笑顔で交流を楽しんでいました。

家計簿での日常生活はもちろんですが、ライフサイクルで家計を考えたいとの意見もあり、現実を見据えたくらしの相談会の必要性を感じました。

あきたパートナーシップ
畠山


【家計簿講座1】


【家計簿講座2】

避難者への理解・・・中国地方の場合

近い地域でも福島県から1,000km近く離れている中国地方では、震災発生から年月が経つほど「避難者」への理解が浸透しにくくなっている。

「理解」という概念よりも「存在」といった概念の方が正確なのではないかと思うくらい「避難者」に対しての関心が低いことに驚く。特に、その後の様々な災害が発生するたびにそのことは顕著になっていっている感が否めない。

そこで今回は、われわれ支援者側から見た「避難者」と、市民側から見た「避難者」の「存在」の本質の違いについて書いてみたい。

われわれ支援者は、常に避難者の存在を身近に感じ意識している。それはもちろん「支援」のことを考えているからに他ならないが、要は避難者と接する機会の多さ、震災そのものへの理解・関心の深さがあるからである。

そこでそのことを、そんな自ら(支援者)を客観的に認識できていないと(認識できていない時)往々にして一般市民の避難者への理解の無さに無力感を感じたり、腹を立てたりする光景を目にすることになる。

「避難者の立場を分かっていないなんてひどい!」とか「避難者を支援し助けてあげるのが当たり前なのに」といったようなことをいう支援者を時々見かけるのである。こう思うこと自体、仕方のないことで、こう思うことを決して非難できないが、それを口に出してしまったり、市民に食って掛かったりしてしまうことは避けなければならない。その行為は実は更に避難者への関心を弱め、「存在」を消してしまうことに繋がりかねないからだ。

一般市民は決してヒューマニズムに欠けている訳でもなく、「存在」に関心が無い訳ではないのだ。その実像を、実態を知らされていないからに他ならないのだ。

われわれ「支援者」は、息長く、辛抱強く、丁寧に、避難の実情、避難者の存在、避難生活の状況を、できうる限り客観的に、時には冷徹に感じるほど客観的に伝え続けていかなければならいのだと、「避難者の存在」に関心のない人たちに出会う度、そう思うのだ。

ありがとう北海道プロジェクト(ごみ拾い活動)

みちのく会では、3.11震災の日にちなんで、毎月11日に「ありがとう北海道プロジェクト」という名で、事務所近くのゴミ拾いを行っています(※土日と重なるときは事務所の空いている時の前後に日程を合わせます。なお冬季は雪の為、会主動での開催はしておりません)。

“避難を受け入れてくれた北海道に感謝の気持ちを込めて、近くのゴミ拾い”

実は、事務所に来なくても、今住んでいる自分の家の周りでもよいのです。ただ、事務所に来たときはみんなでできて、歩きながら話をしたりすることもできるので、茶話会などとはまた違った形で避難者同士が集える活動となっております。

ボランティア用のゴミ袋と、鉄のハサミ、軍手、専用の帽子。それだけあれば準備完了。主な参加者は、事務所スタッフと当日参加の避難者さん。そして道民サポーター(応援団)です。集まりは毎回数名で、そう多くは集まりませんが、定期的に行う事で、より避難先での感謝の気持ちも芽生え、実行したあとは本当に北海道へ「ありがとう」という気持ちになれます。

月に1度ですが、回数を重ねていると、徐々に普段の街のゴミの数が減ってきたことが、なんとなくわかるのです。(公園、道路脇、通学路、駐車場。細かいタバコのゴミや空き缶は減ったのかな?)また何年も続けていると、様々な出会いがあることも面白いところです。近所の方が、ごくろうさまと話しかけて頂いたり、別の年配のボランティアの方と知り合ったり、下校中の子供たちにあいさつしてもらったり、変にちょっかいを出されたり、はじめは予想していなかったことにも遭遇します。それでも街に溶け込む感じもあり、何か心の中で嬉しさが湧き出てくるのを感じます。

このように、直接的な被災者や震災支援活動ではありませんが「避難後、そこで生きていく」という生活の中では、とても大切な要素に気付くことができる活動だと感じています。参加した避難者さんの中の声でも、「歩いて、気持ちよかった」「きれいになってよかった」「今日は沢山拾えた」と素直な感想も頂けます。

活動後はやっぱり少し疲れますので、事務所に帰ったあとは、ちょっとティータイムになります。少し疲労感で、くたっとしながらで交わす、何気ない会話や、共有する時間は緊張も取れて良い空間だと感じます。

活動への参加は強制ではないので、事務所に来れない方は、住まいの近くのゴミを拾うだけでよいのですが、事務所でお茶を飲みながら、離れていても同じ日に、あの人も一緒にゴミ拾いしているんだろうなぁ。と感じて思いにふけるのもまた面白く、本当によい活動だと思っています。全国で同じ日にできたらワクワクしちゃいます。いつでも参加者募集中です!

地域とつなぐ「ふくしまあじさい会」の活動

こんにちは。地域調整員、関東甲信地域担当の金子です。

震災から5年が過ぎて、関東地域では避難されている方々の住宅を求める動きが目立つようになってきました。避難されている方々にとって住宅の問題は大きく、平成29年3月末には、自主避難者への住宅供与期間が終了するなど、更に選択を迫られている状況になっています。これからの居住先を決める中で、それぞれの選択があると思いますが、避難先地域やこれから移り住む地域のコミュニティは大切なポイントになるのではないでしょうか。

今回ご紹介する「ふくしまあじさい会」は、栃木県下野市を中心に活動する避難当事者団体で、そういった地域のつながりを大切に活動する団体のひとつです。

9月18日(日)、ふくしまあじさい会のバーベキューに参加させていただきました。当日は、荒れ模様の天候でしたが、朝早くから会のみなさんが集まり、準備をし、また利用した施設のスタッフの皆さんにも協力いただきながら、小さい子から年配の方までが参加する笑い声の絶えない会となりました。

ふくしまあじさい会は、2011年6月に「あじさい会」として活動をスタートしました。避難者同士のつながりを求め、「福島」や「いわき」ナンバーの車を自転車で見付けて回った会の代表の苦労もあり、その想いに賛同した仲間が集まり、翌年6月に「ふくしまあじさい会」と名称を改めました。その頃より、月に1度の定例交流会を開催し、今では毎回40〜50名の方が集まるそうです。また、毎月独自に広報誌を発行し、下野市の協力により市内の避難世帯へ発送しています。現在、下野市には125人(平成28年8月30日現在)の方が避難していますが、その様な地道な活動によりほとんどの方を把握できています。

また、地域との交流も盛んで、福祉施設の田植えのお手伝いや地域のイベントでの出店、清掃活動等に参加し、代わりにイベントやお花見等のお誘いを受けるなど、その交流も定例化してきています。孤立してしまう人がでないよう、避難者同士のネットワークをつくり、避難先地域への感謝や地域に溶け込んでいけるような取組を続けてきているからこそ、避難者の集まりの場が減りつつある中、つながりを求めて、下野市内のみならず、周辺地域や県をまたいだ参加も増えてきているそうです。

ふくしまあじさい会は、毎月第2木曜日、下野市コミュニティセンター「友愛館」で定例交流会を開催しています。お近くにお住まいの方、また遠方からでも会の活動にご興味がありましたら、ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか。

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